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立間編集長の思索部屋~FOOTBALL NOTE分室~

欧州サッカー2018-2019シーズン:海外組の日本人選手が増える一方で感じる懸念事項(3)

 3部作なので長くなりましたが、今回のコラムで1番伝えたかった懸念事項は 

「レギュラーシーズンの各リーグ戦を上位で終えるクラブに日本人選手が少ない」です。

 そして今私が1番悩まされているのは、日本人選手が所属する海外クラブがリーグ戦で1部残留争いに巻き込まれていることが多い。

 2018-19シーズンが始まったばかりだが、現時点でのリーグ戦順位を振り返る。

 

◇海外リーグに所属する主な日本人選手
イングランド】(第7節終了時)
岡崎慎司 / レスター   : 8位
吉田麻也 / サウサンプトン:16位
武藤嘉紀 / ニューカッスル:18位

【スペイン】(第7節終了時)
乾貴士 / べティス: 5位
柴崎岳 / ヘタフェ:10位

【ドイツ】(第6節終了時)
長谷部誠  / フランクフルト :11位
香川真司  / ドルトムント  : 1位
大迫勇也  / ブレーメン   : 5位
原口元気  / ハノーファー  :18位
浅野拓磨  / ハノーファー  :18位
宇佐美貴史 / デュッセルドルフ:15位
久保裕也  / ニュルンベルク :10位

【フランス】(第8節終了時)
酒井宏樹 / マルセイユ  :6位
川島永嗣 / ストラスブルク:8位

【トルコ】(第7節終了時)
長友佑都 / ガラタサライ:1位

【オランダ】(第7節終了時)
小林祐希 / ヘーレンフェーン:11位
・堂安律  / フローニンゲン :17位

【ベルギー】(第9節終了時)
森岡亮太 / アンデルレヒト  : 3位
遠藤航  / シント・トロイデン: 7位
・鎌田大地 / シント・トロイデン: 7位
関根貴大 / シント・トロイデン: 7位
・冨安健洋 / シント・トロイデン: 7位
・小池裕太 / シント・トロイデン: 7位
豊川雄太 / オイペン     :10位
植田直通 / Sブルージュ   :11位

ポルトガル】(第6節終了時)
中島翔哉 / ポルティモネンセ:17位

オーストリア】(第9節終了時)
南野拓実 / ザルツブルク:1位

【ロシア】(第9節終了時)
・西村拓真 / CSKAモスクワ:4位

【ドイツ2部】(第6節終了時)
酒井高徳  / ハンブルガーSV:4位
伊藤達哉  / ハンブルガーSV:4位
宮市亮   / ザンクト・パウリ:6位
井手口陽介 / Gフェルト   :3位

 

◇海外組の現在地

 これが海外組の現実。
 各選手の試合状況は「海外で活躍する日本人選手情報」で確認してもらいたい。

 だが、ここ最近の傾向よりチーム成績としては全体的に良い方だ。
 ドイツではドルトムントが首位に立ち、古豪ブレーメンが5位と良い位置につけている。
 ドルトムントでいえば香川選手に出場機会が特に注目されがちですが、上位争いが出来るチームになっているなら、それだけチーム内での競争は激しいということ。

 ブレーメンの大迫選手はここまでは良い移籍だったと言えるでしょう。
 前線での起用が続いているのもそうですが、第2節でゴールという結果を出したのが大きかった。

 べティスの乾選手も出場機会もあり、チームもリーグ5位と大健闘ではないでしょうか。スペイン3強(レアルマドリードバルセロナアトレティコマドリード)と良い試合が出来れば、面白い存在になるかもしれません。
 昨シーズンまで所属したエイバルでスペインリーグを経験し、ロシアW杯での大活躍が乾選手に勢いをつけたようだ。

 

 一方で、現時点で早くも残留争いになりそうなのが、ニューカッスルの武藤選手、サウサンプトンの吉田選手、ハノーファーの原口選手、浅野選手、フローニンゲンの堂安選手、ポルティモネンセの中島選手。
 試合を通じて共通していえることは、チームとして守備面の状態が良くない。

 日本人選手の出場時間も気になるところではある。
 堂安選手、中島選手は主力として出場時間は確保していますが、武藤選手、浅野選手は途中出場が多い。
 浅野選手は開幕前は期待値の方が大きかったけれど、開幕後はやや調子を落としてしまい出番を失っている。原口選手は怪我もあって出遅れてしまい、チーム状態が悪いこともあり厳しい立ち位置に代わってしまった。

 1番気になるのは吉田選手がまだリーグ戦でプレー出来ていないこと。ベンチには入っているが出番が与えられない。今季はまだリーグ杯でしか出場機会が得られていないのはどうなんだろう。

 

 上位チームと残留争いの可能性のあるチームと選手を比較して出してみたが、総合的に見てみると、リーグ中位またはリーグ下位にいるチームに所属している日本人選手が多い。

 海外でプレーするなら、リーグ戦では優勝争い、CLやELで結果を出して日本代表を牽引する選手になるくらいにならないと、ワールドカップでベスト16の壁を破るのは不可能だと考えている。これまで日本代表を牽引してきた選手達がそうだったように…。

 今回の3部作コラムで名前を挙げた選手は、日本代表の中心選手として期待されている選手であり、2019年に開催されるアジアカップにも選出される可能性は高いだろう。

 しかし、所属チームが低迷し、出場機会がなくなってしまえば話は変わってくる。
 海外でプレーすることが日本代表にもつながることは確かですが、試合に出ていない選手を招集するとは考えにくい。


◇あとがき

 今週末のリーグ戦を終えると代表ウィークに突入する。

 ロシアW杯に主力として出場した、長友選手、吉田選手、酒井宏樹選手、柴崎選手、原口選手、大迫選手が復帰した。2019年1月に開催されるアジアカップに向けてのチーム作りがスタートするようだ。

 海外組として前回招集されていたが、今回招集が見送られたのは、植田直通選手と伊藤達哉選手。

 確かにこの1か月クラブでも絶対的な存在感を見せていたわけではない。
 植田選手は試合でのパフォーマンスがあまり良くなかったように見えたし、伊藤選手は代表から戻ってコンディションを崩してしまった影響もあるだろう。

 それだけ代表選考争いも激しくなっているということだ。

「海外組だから」というだけで呼ばれる時代ではなくなってきた。

 

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