footballnote’s blog

立間編集長の思索部屋~FOOTBALL NOTE分室~

NHKスペシャル「ロストフの14秒」を視聴して

 ロシアW杯、決勝トーナメント1回戦。
 日本対ベルギー。

 2対2で迎えた後半ロスタイム。
 本田選手がコーナーキックを蹴り、ボールをクルトワ選手がキャッチしたところからベルギーのカウンターが発動。14秒後ベルギーが勝ち越しゴールを決めて勝利した。

 

「ロストフの14秒」

 日本代表サポーターにしてみればまさに悪夢のような時間。
 現実を突き付けられた瞬間だった。

 当時、私が執筆した作品として、ベルギー戦後にやり場のない感情を持ちながら書いた記事と、少し時間が経って試合を振り返ることができた時に書いた記事がある。

 

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 「ロストフの14秒」を視聴した方には併せて読んでいただきたい。

 そしてNHKスペシャル「ロストフの14秒」を視聴した後、どのように筆者の考えが変わったのか?今回のコラムを通して伝えたい。

 

※一部ネタバレになる部分も含んでいますので、出来れば番組を視聴後に読んでいただくと幸いです。

 

◆ロストフの14秒

 NHKスペシャル「ロストフの14秒」は、日本対ベルギーの試合を通じて全ての伏線を回収しながら、勝ち越しゴールを決められてしまった原因にフォーカスした番組だ。

 

 あの時、私が試合を観て思ったことを思い出しながら番組を見ていた。

 

・様々な角度からの映像分析。
・ピッチで戦っていた選手たちの証言。

 

 この番組を視聴し終えて、ベルギーに負けたことに納得してしまった。
 日本代表にW杯ベスト8の壁は予想以上に高いということだ。

 

 「ロストフの14秒」は、今後日本代表がW杯に出場し、決勝トーナメント1回戦に挑む前に必ず語られることになるだろう。


◆サッカーには正解がない

 あの時、○○していれば…

 ショートコーナーにして時間を使って延長戦に持ち込んでいれば…
 クルトワ選手がボールをキャッチする瞬間に体をぶつけて、カードをもらってでもカウンターを止めていれば…

 というのが番組内で話題に上がっていた。

 カードをもらってでも…というのは理解できるが、それでも2対2の同点のため延長戦は避けられない。

 果たして、カードをもらってでも止めることで結果は変わっていたのだろうか?

 イエローカードならまだしもレッドカードなら1人少ない状況になるので、数的不利となってしまい、同じ負けになっても戦犯だけが明るみになってしまうだけではないだろうか。

 サッカーは正解がないから難しい。

 無かったプレーを振り返ることはできない。

 あの時、○○していれば…

 という想いだけは選手の中で燻り続けてしまうのかもしれない。


◆あとがき◆

 私は『延長戦にもつれこんだとしても、前後半の90分で日本は疲弊していたので、勝つためには90分で決着をつけるしかなかった』と思っている。

 それだけベルギーとはスコア以上の差があった。
 この番組が解析してくれたことで、改めて立証できたと感じている。

 正直、こういった番組を2018年内に視聴することができるとは思わなかった。

 ベルギーに敗れ、決勝トーナメント1回戦敗退となってから

 「よくやった」

 「お疲れ様」

 とねぎらいの言葉で、終わらせようとした世間の風潮に私は違和感しかなかった。

 

 2点リードしている時間帯はベスト8の夢が見れたのに、そんな言葉だけで終わらせていいのか?と。

 

 「ロストフの14秒」として放送された番組に対して、負けた試合を振り返り、試合を細かく分析し、日本代表選手だけでなくベルギー代表選手にもインタビューを取りにいってまで制作した背景に感激して、のめり込むように視聴していた。

 W杯イヤーの2018年を締め括るに相応しい番組だった。