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立間編集長の思索部屋~FOOTBALL NOTE分室~

アジアカップ2019:日本代表のグループリーグでの戦いを振り返る

 グループリーグは3連勝で首位通過を決めた日本代表。
 結果だけ見れば前評判通りだが、内容は決して褒められたものではない。

 ロシアW杯後に、森保一監督が就任し新体制がスタートした。
 それからの日本代表は国際親善試合でホーム開催とはいえ、あのウルグアイにも勝利し、5試合を4勝1分と負けなしだった。

 それだけにアジアカップでも圧勝を期待する声もあった日本代表だが、グループリーグでは3連勝したものの、どの試合も苦戦続きだった。

 全て1点差での勝利と僅差の勝利であったことは間違いない。
 それらを踏まえて、グループリーグ3試合を振り返りたい。

 

トルクメニスタン戦】
 初戦は特に「先制点」が重要になる。

 ということだったが、先制したのはトルクメニスタンだった。
 豪快なロングシュートを決められてしまった。

 あらだけフリーにさせたらシュートを打たれても仕方ないくらいの寄せの甘さ。
 この位置なら打ってこないだろう。というツメの甘さ。

 どこかで自分たちが上、相手が下。という意識があったような守備。
 「国際親善試合と公式戦は違う」と教えられた場面だった。

 前半は1点ビハインドで折り返すも、後半は大迫選手の2ゴール、堂安選手のゴールで3対1と2点リードした段階で日本の勝利を確信していた。

 だが、もう1つ落とし穴があった。
 自分たちのミスからのカウンターを受けPKを与えてしまう。
 このPKを決められ3対2と1点差に迫られてしまったのだ。

 試合時間もまだ10分ある。

 一気に緊張が走った。
 同点までは覚悟しないといけない。という流れになっている気がした。

 ロシアW杯でのベルギー戦が頭を過る。

 さらに強烈なフラッシュバックを与えたのが、後半アディショナルタイムに獲得したフリーキックの場面。

 直接はゴールを狙える角度ではないが、時間稼ぎをすれば良い時間帯にボールを中央に簡単に放り込んだ。

 なんとか3対2のまま逃げ切り初戦に勝利したが、スッキリしない森保体制初の公式戦となった。 

日本代表:アジアカップ2019(4)トルクメニスタン戦総評 | FOOTBALL NOTE


オマーン戦】
 この試合に勝てば、決勝トーナメント進出が決まる試合だったが、日本の攻撃がことごとく止められる苦しい展開となる。

 南野選手のシュートが1本でも決まっていれば展開は変わっていたのかもしれないが、それだけオマーンがGKを中心に守備陣が集中していたということだ。

 前半に原口選手のPKで先制したものの、追加点を奪えないまま時間が過ぎていった。サイドバックのウラのスペースを突かれたカウンターに苦戦。
 長友選手のハンド疑惑もあった。

 後半に入り試合が膠着状態になったこともあり、1点をリードする日本が優位に試合を進められる展開になった。

 時間が経過するにつれ、オマーンにも焦りの色が徐々にではあるが濃くなっていった。

 日本の右サイドで堂安選手の仕掛けに全く対応できていなかったので、ファールで止めるしかなく、試合が少しずつ荒れだす展開に。

 中東国と中東の地で対戦するとよく見る光景だ。
 これまでのWアジア予選、中東でのアウェーゲームでもよく見ていたもの。

 同点やビハインドの場面でされるとやっかいなのだが、日本がリードしているということもあり、オマーンが体力の消耗とともに自滅してくれたようなものだった。

 1対0で勝利はしたが、引き分けに終わってもおかしくない内容だった。

 「勝負は時の運」という言葉が腑に落ちた。

日本代表:アジアカップ2019(5)オマーン戦総評 | FOOTBALL NOTE

 

ウズベキスタン戦】
 決勝トーナメント進出を決めた日本だったが、勝ち点は6で並んでいるものの、得失点差でグループ2位。

 首位通過のためには勝利が絶対条件だった。
 仮に2位通過の場合、決勝トーナメント1回戦の相手は前回大会覇者のオーストラリアは決まっていた。

 決勝トーナメントに入れば、韓国、イラン、オーストラリアとはどこかで対戦することは必須なので、個人的には1位、2位突破どちらでも良かった。

 この試合の見どころは「日本の総合力」が試されるということ。

 スタメンをオマーン戦から10人入れ替えた。
 ここまで出番の無かった選手を中心に試合を観ていたが、徐々にチームとして完成されていっている段階だと、勝手に納得している。

 先制点は奪われてしまったのものの、早い段階で同点に追いつき、そこから逆転できたことには満足している。

 決してスタメン組とサブ組で大きな差があるわけではない。

 チームコンセプトはしっかり浸透しているように感じた。
 日本人監督ということもあり、コミュニケーションは問題ないだろう。

 本当の勝負はグループリーグではなく、決勝トーナメントに入ってから…と言わんばかりの印象を持った。

 単なる消化試合ではなく、決勝トーナメントに向けてチームの総合力を1段階挙げることができたので大丈夫だろう。

日本代表:アジアカップ2019(6)ウズベキスタン戦総評 | FOOTBALL NOTE


【あとがき】
 内容は褒められたものではなく、不安要素はまだ残っているが3試合を通じて全て1点差で勝利してきたことは、チームにとってプラスに働くと私は見ている。

 決勝トーナメント1回戦の対戦相手が、サウジアラビアに決まった。

 結果論だが、オーストラリアとサウジアラビアなら、どちらが相手になっても1回戦から日本にとって難しい試合にしかならない。

 そもそも、オーストラリアとサウジアラビアがグループリーグを2位で通過していること事態、アジアのレベルが上がってきている証拠だ。

 オーストラリアはヨルダンに、サウジアラビアカタールに敗れて苦杯をなめている。

 日本だってそうなってもおかしくなかったが、接戦を勝利して勝ち上がった。
 この違いが決勝トーナメント1回戦で、どのようにチームに反映されているか。

 日本時間1月21日(月)20時キックオフで行われるサウジアラビアとの一戦を楽しみに待ちたい。

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