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立間編集長の思索部屋~FOOTBALL NOTE分室~

サッカー日本代表:アジアカップ2019【準決勝】イラン戦総評

 いよいよ準決勝。相手はイラン。

 準々決勝で韓国とオーストラリアが敗退したため、事実上の決勝戦といわれているが、個人的にもそう思う。

 

【マッチレビュー】
<決勝トーナメント/準決勝>
日本代表 3-0 イラン代表

<スタジアム/現地情報>
スタジアム:ハッザーア ビンザイード スタジアム
観客数  :23,262人
天候   :晴れ
気温   :24℃
湿度   :33%

 

◆日本代表のフォーメーション
※選手名敬称略
()内は交代出場した選手

フォーメーション:4-2-3-1
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        大迫勇也

  原口元気  南野拓実  堂安律
             (伊東純也)

     遠藤航    柴崎岳
    (塩谷司)

長友佑都 吉田麻也 冨安健洋 酒井宏樹
                (室屋成)

        権田修一

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【得点者】
後半11分;大迫勇也
後半22分;大迫勇也(PK)
後半45+2;原口元気

 

【編集長の考察】

 前半は、ここまでの試合がウソだったかのような立ち上がり。
 攻撃も守備も安定していた。

 どうしてこれが最初から出来ないのか不思議に思ったが、FIFAランクでは格上のイランに対して、ギアを1段階上げるスイッチが入った。と思えるようなパフォーマンスだった。

 初めからチームとしてベストコンディションを持ってくる照準を準決勝に合わせたのだろうか。

 イラン戦のスタメン10人が海外組ということで、勝負所では1段上げる術を普段から身についているのだろうか。
 W杯でよく思うのは、欧州、南米の強豪チームはベスト8から、これまでとは別人のようなチームになる。
 日本代表もいよいよその域に達してきているのだろうか。

 スコアレスで前半を折り返すも、今大会の日本の試合の中でベストの前半だった。

 だが、後半の立ち上がりは一転して押し込まれた。
 後半の入りはイランペース。先制点を与えていたらこの結果にはならなかったかもしれない。

 それでも守備で大崩れしなくなったのは、チームとして成長している部分だと感じている。
 国際親善試合からアジアカップのグループリーグまで、バタバタしている印象が否めなかったが、決勝トーナメントに上がってからは、3試合連続のクリーンシート達成!

 まだまだ自分たちのミスから危ない場面を迎えることはあるが、完璧に崩されたシーンが減ってきていることは、チームとして成熟しているのだろう。


◇イランについて

 典型的なパワープレー型のチームでロングボールからこぼれ球を奪ってからのカウンターが速い印象。

 イングランド、ロシアでプレーする選手に加え、ドイツ、スウェーデンから帰化してイラン代表に入っている選手もいる。

 全体的にチーム力が底上げされたのには、こういった部分が少なからず影響はあるだろう。

 また最近では少なくなったロングスローを多投するチーム。
 アジアでは平均身長もある方なので、空中戦には強いイメージ。

 名古屋グランパスレアル・マドリードポルトガル代表の監督を務めた、カルロス・ケイエス氏が監督に就任し、2011年からの長期政権を築きチームは円熟期に達している。
 最新のFIFAランクでは29位とアジアの中では間違いなく強豪国だ。


◇先制点が全てだった
 名実ともに大迫選手が日本のエースとなった場面だった。
 今大会ここまで無失点だったイランから均衡を破る先制点!!

 南野選手の粘りがあったからこそ生まれたゴールだが、確実に仕留めるのはエースたる所以だろう。

「笛が鳴るまでプレーを続ける」

 主審にアピールするよりプレーに専念する。
 というサッカーの基本が見れた先制点のシーンだった。

 日本が先制したことで試合の流れが日本に傾いた。

 そこからイランが点を奪いに来たことでスペースが生まれ、日本のカウンターが徐々に効果を発揮することになる。

 2点目になったPKの場面だが、準々決勝の時と同様にVARが発動される。
 一度主審がPKを宣告していたから判定が覆されなくてホッとした。

 ドイツではリーグ戦からVARが導入されていることもあり、PKのキッカーを務めた大迫選手の集中力は切れることなく研ぎ澄まされていた。

 今シーズン、大迫選手は所属先のブレーメンでゴールを決めた時、2回ほどVAR対象になったことが経験として活きたのかもしれない。

 3点目を決めた原口選手のゴールは、まさにトドメの一撃。
 ショートカウンターから試合を決定づけ、勝利を盤石なものにした。


◇あとがき
【スタッツ一部紹介】
ボール保持率(日本/イラン): 53% / 47%
ファール数 (日本/イラン): 19回 / 18回
シュート本数(日本/イラン): 7本 / 11本
枠内シュート(日本/イラン): 4本 / 3本

 

 スタッツを見ても内容では互角であり、事実上の決勝戦にふさわしい内容だったが、最後は後味が悪かった。
 中東のイメージが良くないのはこういうところ。

 3対0で完勝するところまでは予想できなかったけど、初戦に向けて怪我で離脱選手もいる中で森保監督が描いていたファーストチョイスのスタメンは、この並びだったんだろうな。

 残すは決勝のみ。
 ここまで来たらタイトルを獲得してほしい。

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