永井選手の2ゴールで、トリニダード・トバゴ戦での消化不良が少しだけ解消された。
どんな形であれ、サッカーはゴールを決めなければ勝てない。
しかも流れの中からの2ゴールは大きく評価して良いと考えている。
ロンドン五輪での活躍もあってフル代表にも絡んでくるかと思ったけど、これまでフル代表にはあまり縁がなかったように思う。
肩を痛めたため予期せぬ途中交代となったが、今後も怪我さえなければ、コンスタントに招集されるのではないだろうか。
エルサルバドルは、そこまで最終ラインを下げることはなく、ある程度は攻めてきてくれたのでチーム全体としてもプレーしやすかった印象を受けた。
中盤での攻防は五分五分だったけど、サイド攻撃は日本の方が圧倒的に主導権を握っていたため日本のペースで試合が進んでいった。
カウンターから危ない場面はあったがそこまで崩されたシーンは無かったので、守備に関しては「3バック」が機能したかどうかはまだ結論を出せない。
カタールW杯アジア予選で試すのかは、監督の手腕に次第だろう。
監督の手腕としては、ウィングバックに伊東選手を起用したのは筆者の中ではサプライズだった。所属クラブでもプレーしていないエリアだったから。
蓋を開けてみれば、攻撃に関しては左の原口選手と共に高い位置を取り、ピッチをワイドに使って、縦へスピードのある突破を何度も行っていたことで、前半のうちに永井選手の2ゴールが生まれたきっかけになったと思っている。
この試合の問題点は、特に2シャドーが攻撃面で機能していなかったことだ。
南野選手、堂安選手の良さが全くプレーに反映されていなかった。
後半途中からシステムを4-2-3-1に変えたことで、2シャドーが攻撃でどう連携していくのかは、今後の課題として残ったままになった。
一般メディアは、久保建英選手が後半22分から途中出場し、フル代表デビューを飾ったことにフォーカスしていた。
そこに文句をつける必要はないが、それ以外の伝える部分があったのだが、あまり取り上げられていなかったので残念な気持ちになっている。
久保選手のプレーは、10代の選手、初代表とは思えないほどの存在感をピッチで出していた。
ボールが集まってきていたのは、2対0とリードしている時間帯でもあったし、初代表ということも影響していたかもしれないかな。
それでも随所に見える光るプレーは、今後の代表を背負っていく選手の1人であると確信できた。
次のフル代表でメンバーに招集されたら、どういうプレーを見せてくれるのか楽しみだ。
新BIG3と呼称された、南野選手、堂安選手も安泰ではなくなったのは間違いない。