マッチレポート
3位決定戦はグループリーグでも対戦したメキシコと再び相見えることになった。奇しくも1968年メキシコシティー五輪大会の3位決定戦と同じカードであり、どこか運命めいたものを感じる。
この試合はメキシコの日本対策が功を奏したことが全てだった。遠藤選手、田中選手のダブルボランチには前後から挟むようにプレッシャーをかけることで日本のボランチは機能不全になっていた。
日本のボランチはチームの心臓で重要度が高い。攻撃のスイッチになる縦パスが入るのもボランチだし、相手のボールを奪う守備の起点もボランチ。日本はボランチが機能しなければチームとして連動することはない。
ボランチを経由しない場合は、中盤を飛ばして前線へのロングボールからのポストプレー、またはサイドで高い位置を起点に攻撃にシフトする場面も見られるが、メキシコ守備陣がワントップの林選手にはセンターバック2枚をつけていたし、攻撃の軸である堂安選手にはマンマークをつけてスペースを与えないようにケアしていたこともあって日本が起点を作ることが出来なかった。
久保選手はマークを剥がしてフリーで受けようとするも、ボールを持ったらチェックが厳しくなった。比較的スペースがあったのは相馬選手のところだったがフィニッシュで精度を欠いてしまった。
気になったのはペナルティエリア近くまでボールを運んだのに、トラップミスでチャンスを台無しにするシーンが目立ったこと。
ボールロストしたりサイドラインを割ったりと代表レベルとは思えないプレーの連発に情けなくなった。攻撃陣の世界との差の1つはトラップ。世界と渡り合うだけのトラップを見せていたのは久保選手だけだった。
↓※続きはこちらから
マッチレビュー
U-24日本代表 1-3 U-24メキシコ代表
【得点者:日本代表】
後半33分;三笘薫
U-24代表スターティングイレブン
【フォーメーション:4-2-3-1】
()内は交代出場した選手
===================
林大地
(上田綺世)
相馬勇紀 久保建英 堂安律
(旗手怜央)
===================
ベンチメンバー
[GK]
1.大迫敬介(サンフレッチェ広島)
[DF]
4.板倉滉 (フローニンゲン/オランダ)
13.旗手怜央(川崎フロンターレ)
[MF]
8.三好康児(アントワープ/ベルギー)
11.三笘薫 (川崎フロンターレ)
[FW]
9.前田大然(横浜F・マリノス)
18.上田綺世(鹿島アントラーズ)
日本代表スタッツ
ボール支配率 :54%
シュート数 :22本
枠内シュート : 6本
パス成功率 :85%(522本)
オフサイド : 0回
フリーキック :19本
コーナーキック: 3本
スタジアム/現地情報
スタジアム:埼玉スタジアム2002
天候 :晴れ
気温 :33.0℃
湿度 :39%